2009年2月15日日曜日

タイ・パーイ パイパーイ



レミが来た日、バンコクのインド大使館にビザを申請に行った。いよいよインドだ。今回の旅の最後の外国になるだろう場所。一週間後パスポート受け取り。そ れからレミが来て一緒にアユタヤに行き、レミが帰ってからパスポート受け取りまで3日。そのなかで前に麗江とシェムリアプで会った世界一周夫婦の方にまたまた再会。彼らにタイのパーイに行きなさいと薦められた。うわぁどうしよう、ってパーイってところは前に行ったチェンマイの近く。前は愛蔵さんに夢中だっ たので行けなかった。それでそのままバンコクに戻ってきた。パーイに行くためにもう一回チェンマイ方面に行けっていわれても行けませんよ。しかし俺は実は前にチェンマイ で絶対にやってはいけないミスを犯している。愛蔵さんからもらった絵をゲストハウスに忘れましたんだ。うっかりっちゃー。それともうひとつ。バンコクで出会っ た一人のファイヤーダンサー。実に力強い方でその人に巻きもまれるがまま俺は3つの理由に導かれてもう一度、チェンマイ、そしてパーイへと向かった。チェンマイ・パーイに呼ば れたってわけだ。




パーイ。昔はバックパッカーの聖地とされ、今はタイ人観光客であふれている山岳の町。気候がよくすごしやすい田舎町。俺はここで人からの勧めもあってベジ タリアンになることにした。正確に言えばベジタリアンを気取ることにした。ベジになる理由はさまざまあると思う。肉は動物、動物を殺すのはかわいそうと か、家畜を育てるために使う飼料や水を考えると人間は植物を摂ったほyが地球環境にやさしいとか。そのどちらも一応はわかる。もうひとつ、よくある理由と して、家畜を殺すと時、その家畜には「殺される」という不の気持ちが生まれ、その気持ちが細胞に行き渡り、その不のエネルギーを食べることによって人間の 気のバランスが崩れるみたいなこんなかんじ。これがね、難しい。不の気持ちが家畜から生まれるってのはなんとなくわかるけど、それを食うことによって気の バランスが悪くなるって。うーむ。あれやこれや考えず、わかんないことはやってみましょう。レッツトライベジタリズム。





ここパーイ。おっパーイ。「ここには何もないんだけどすべてがある」。俺を最終的にバンコクからここまで巻き込んでくれたファイヤーダンサーのリョウくん の言葉だ。彼は今回でパーイは6回目。そう、6回も来てしまう魅力につまっているし、きっとリョウくんは年に一回くらいはこれからもパーイに来ると言って いた。何もないんだけどすべてがある。パーイにはこれといって観光名所はなにひとつない。だがここには人と触れあれる生活がある。気候がよい山岳の町での 生活。生活がすべてだ。そこに惹かれるんだ。べつになんもなくたっていいのかな。バックパッカーは。聖地。そして俺はここにいる間「夢蝶」という日本人が やっているGH?によくお邪魔させてもらった。ここで話をしたり、音楽をやったり、夜になったら火を焚いたり、月を見たり。これがパーイでの生活。








それから日本人が村を作って生活している「ムーンヴィレッジ」というところにも行ってきた。今は昔の場所から移転して「ニュームーンヴィレッジ」。この村を作ったとろんさんという方は日本に今は帰っているらし く詳しいお話を聞くことはできなかったが、こういう生活スタイルもあるっていうことを実感させられた。今はとろんさんも含み3家族が住んでいるという。2 歳の子供もその中にはいる。完全に自給自足で現代を生活するっていうのはきびしいだろう。しかしそれになるべく近い生活はできる。それってさ、ものすごく 生きてる実感みたいなもんが感じられてるんじゃないの。そこがとても魅力だ。だが捨てるものも多いだろう。はっきり言って日本だったら現実的じゃない話。 タイだからできるのかな。1つの生活スタイル。とても勉強になりました。俺はもっと生きてる実感をかんじたいから。





パーイ滞在も終わりに近づき、気になるエセベジタリアンゆうちゃんぐーすの変化はというと。。。腹痛くなった。最終日はめちゃめちゃプリングルス食いたく なって、ベジ生活終了。めちゃめちゃプリングルス食った。あわれなりー。根性ないとかそういうんじゃないし、ベジは。てか腹痛くなるって何?そんなに不自 然なもののほうが体に合うの?そしてこのプリオングルスはギザうまし。チェンマイで再トライだね。そしてベジ率30%超えてるインドでもトライ。もうプリ ングルスは禁止。いやん食いたい。








そういう雑念を洗い流すために、夜の温泉にしのびこむ。気候が良く過ごしやすいここパーイにはさらに温泉までわいている。旅中に露天風呂に入れると思わな かったわ。ギザきもちよす。「うはー、きもちー」なんて大声だして、しのびこんでんのばれそうんなって逃げたのもいい思い出。じゃす!

2009年2月10日火曜日

ミャンマー・タチレク 日帰り海外旅行のすゝめ



ビザってほんとにめんどくさい。でももう大人なんだからしっかり手続きしなきゃ。パーイ経験者曰く『パーイは長く居て、初めて良さのわかるところだ』。ってパーイ童貞の僕はこの言葉に従うしかないこと然り、この語のタイのためにもこのタイミングでタイビザを取得しに行こう。っつーかんじでチェンマイから一番近い外国、ミャンマー。今年の年明けにお別れしたビルマにまた会いに行く。ミャンマー・タチレク。ミャンマーで唯一陸路で国境が開かれてる場所だ。しかもタチレクからは動いてはいけないらしい。5ドルイミグレに払ってテーマパーク的に入る。タチレクだけ入っていいことになっている。チェンマイのサンデーマーケットが終わった打ち上げ的朝までのゆんたくの朝、みんなが心地よく夢見てる間にこっそりとタチレクへ向かう。





チェンマイ→チェンライ→メーサイときてタチレク。運がめっちゃ良くてスムーズにミャンマー。日帰り海外旅行。なつかしのミャンマー。当たり前だけどイミグレーションというただの建物を2つ挟んでこうも違う。なつかしのロンジーやタナカ。飯がまじで脂っこい。フライドヌードルは油そば。そしてこのタチレク。ここは俺が見てきたミャンマーじゃないな。イミグレ周辺のタチレクは市場になっていれ、なんか流行の映画とか音楽とかいっぱいある(海賊版だけど)。なんか若いよー。やっぱりここはタイだわ。ロンジーとかタナカとかミャンマーっぽくはしてるけどここはタイ。








45分で海外旅行終了。なんせ日帰りだからこのまますぐにチェンマイに戻らないといけない。それにしてもいつも思う。2国間のイミグレにはいつも物売りの人がいる。この人たちのビザとかってどうなってるんだろう。川の上に掛かるノーナショナルエリア。ここメーサイとタチレクの間には物乞いをする人たちもいた。タチレクの市場にはおそらくタイから多くの人が買い出しに来るからだ。この人たちはどうやってここに入ったんだろう。この人たちのパスポートとはいったい。ビザとはいったい。国境とはいったい。





2009年2月1日日曜日

タイ・バンコクとアユタヤ 日本からのお友達



いよいよ待ちに待った日。大学の友達レミちゃんぐーすがここタイに遊びに来てくれます。正味、長期旅している人にとってこんなうれしいことないですよ。日本の友達がきてくれるって。ひとり旅ってけっこうさみしいわけで。しかもカメラ機材も同時に持ってきてくれる。まじでありがたいばかりです。感謝感激雨ARASHI!!








仕事休み50時間の強行。実は飛行機恐怖症のレミが本当にこっちにくるなんて少し不思議だった。少しだけど本当にくるか疑ってた。って空港行ってみたらマジで来たわ!おいーっす、だなんて久しぶりに会ったかんじはしないですよ。バックパックでもコロコロでもなく、その辺に落ちてそうなきったないバックを腕の中に抱えてやってきた。8ヶ月旅してる俺より汚いバックで日本からやって来たのには笑わせてもらったよ。はい、レミが無事にきましたよ。








深夜着いたのでタクシーでカオサンへ。レミ曰く、「なんかタイに来たかんじがしない」。あたりまえや、ここは欧米人の街や。初めて食べるタイのやきそばパッタイにも、びっくりするくらい多いセブンイレブンにも目をパッチリきらきらさせてがっつくレミを観て、少し旅慣れちゃったかもしれないなって自分は思った。摩耗ってやつですかね、沢木耕太郎さん。ダメよゆうき、好奇心ああ好奇心。








レミさん仕事合間50時間の超強行。もちろんほとんど寝ずに世界遺産アユタヤ遺跡へ。俺もレミに便乗して豪遊しちゃおうと象乗り、ボートトリップ、バンコク帰ってきてムエタイ、おかまさんショー。やっぱ日本の友達と旅するってのは今までの雰囲気と少し違うかんじになるね。パーってかんじ。レミなんてとにかく金使ってやるよって感じでポンポン落としてった。金をこの国に落としてくっていう気合が違った。絶対に必要ない額両替してその分使わないとムダになっちゃう状況に自分を追い込む姿勢。そして何回も両替する両替中毒。レミって大学のときこんなやつだったっけ。日本社会がレミを変えたんです。そしてレミが働いた金がタイの経済に少し影響を与えているんです。しっかしこの金ってやつはやっぱり旅行を濃くしてくれるわ。たぶんひとりで旅してたら行かなかったとこにもたくさん行けたよ。金で買う時間の旅もおもしろいわ。



        レディボーイたちはギザグンバツのジョービー






そして空港へ行きのタクシーへ乗る30分前。レミと計画してやったのがこれです。






『鬼太郎コスとネコ娘コスINカオサン』。最初に言っておくと僕たち、決してアキバ系とかそんなんじゃないですよ。俺とレミは水木しげる先生が大好きってだけでここまでたどり着いてしまったんです。妖怪、そして神道、水木しげるを世の中に浸透させるべくさ。このコスプレは卒業式の時に新宿歌舞伎町で一回やってたやつで、それがおもしろかったもんだからレミがこっちくることになった時からやろうぜーって計画してた。それで今回は『世界遺産と妖怪』ってテーマで世界基準でやろうとしてて、アユタヤでやろうってなってたんだけどうっかりミスで日本から持ってきた衣装をバンコクの宿の忘れてできず、どうすっかどうすっかって遂に狂った街カオサンでやってしまいました。待ち合わせで有名なカオサンのバーガーキングの前で撮った写真です。日本人は俺らば恥捨ててこんなにがんばってるのにノッてこない。欧米人やタイ人からの反応は良。そしてこれはカオサンの日本人宿街の裏路地で撮った鬼太郎。




うん、本当にレミありがとう。良い刺激になりました。ここでの強行約50時間は今回の旅で忘れない思い出になるわ。新品テープも受け取り、レミから充電完了!!マジありがとね!次はインドでね!レミの金でインド経済をさらに活発化させよう(笑)。じゃす!